ショートストーリー
何でも好きなものに乗っていい、と言われたので、お言葉に甘えさせてもらった。
結果、絶叫系制覇。
「そんな可愛い顔して絶叫系が好きなんて有り得ねえ。」
そう言う妖精の顔は真っ青だ。
「絶叫系苦手なんだ?」
「基本的には好きだけどさ。
こんなに乗ると気持ち悪くなるって。」
妖精のくせにすごくまぬけで、お腹が痛くなるくらい笑った。
彼氏の浮気現場を目撃したことなんて、もう完全に忘れていた。
こんなに濃い1日を過ごしたのは初めてで、悲しみよりわくわくした気持ちの方が何倍も大きかった。