スキ*キライ【1】
*1*
ストーカーな先輩
日向side
ピンポーン
「日向。呼んでる」
「嫌だ。兄ちゃんが行け」
「お前が行ったら喜ぶと思うんだけど」
「あたし、あの人キライ」
「しかたねぇな…」
そう言って兄ちゃんはだるそうに玄関に行った。
ふー助かった。
朝からあの人になんか会いたくない。
だってめんどくさいもの。
「あっ、ちょ、おい!」
と、兄ちゃんの声。
それと同時に近づく足音。
え…。
やばい!隠れないとっ…。
焦ってソファーの後ろに行こうと動くが時すでに遅し…。
「日向みーっけ!」