スキ*キライ【1】








「へぇ廉君かぁ…」

声の先をたどると女の人と目があった。

あ…この人…。

「それじゃあ、あたし自己紹介しまぁす♪西上ミホ、大学一年です♪ミホちゃんって呼んでね」

日向と似てる…。

いや、正確にいうと、“髪型”が。

日向の髪型はミルクティー色の
緩くウェーブがかかった長く柔い髪。

その髪型をこの人はしている。

だから似てると感じた。

そんなことを考えてると
もう自己紹介は終わってた。

「お前、どの子が気に入ったの?やっぱミホちゃん?ずっと見てたもんな、お前」

高田がこそっと耳打ちしてきた。

「え?オレ、日向一筋なんだけど…」

「はぁ?そんなこと言ってたら一生彼女できねぇぞ?まぁとにかく俺はサキちゃん狙いだから邪魔すんなよ?」

そういって高田はサキちゃんらしき人のとこにいった。

茶色いボブの小さめの女の人。

……高田はああいうのがタイプなのかな?

なんかちょっと意外(笑)






< 106 / 201 >

この作品をシェア

pagetop