スキ*キライ【1】
「へぇ廉君かぁ…」
声の先をたどると女の人と目があった。
あ…この人…。
「それじゃあ、あたし自己紹介しまぁす♪西上ミホ、大学一年です♪ミホちゃんって呼んでね」
日向と似てる…。
いや、正確にいうと、“髪型”が。
日向の髪型はミルクティー色の
緩くウェーブがかかった長く柔い髪。
その髪型をこの人はしている。
だから似てると感じた。
そんなことを考えてると
もう自己紹介は終わってた。
「お前、どの子が気に入ったの?やっぱミホちゃん?ずっと見てたもんな、お前」
高田がこそっと耳打ちしてきた。
「え?オレ、日向一筋なんだけど…」
「はぁ?そんなこと言ってたら一生彼女できねぇぞ?まぁとにかく俺はサキちゃん狙いだから邪魔すんなよ?」
そういって高田はサキちゃんらしき人のとこにいった。
茶色いボブの小さめの女の人。
……高田はああいうのがタイプなのかな?
なんかちょっと意外(笑)