スキ*キライ【1】
「オレ、日向にスキになってもらえるように頑張るから」
まっすぐな瞳でそう言った先輩。
「そうですか…」
スキになることなんてないのに。
バカだね。
「じゃさよなら」
「おう。明日も迎えにくるから日向出てな?」
「………」
いつか諦めてくれるよね…。
あたしはドアをバタンと閉め家に入った。
「はぁ…ただいま」
あたしはふと、先輩と出会ったあの日を思い出した。
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