スキ*キライ【1】








『もしもーし?』

「……ぁ…先輩」

少し遅れてそういうと

『え…ひ、なたっ!?』

焦って驚く先輩。

『なんで…』

なんで…じゃないでしょ!!

「先輩……どこにいんの!?」

『ひっ…』

「どこですか!?」

『えぇ、とそれは……』

ゴニョゴニョとなんか言いにくそうにする先輩に腹が立った。

「今からあたしのとこに来て下さい…!ていうか来い!!来ないとぶっ殺す!!」

『ええ!?ど、どうしたの?行くけど…どこ?』

「知るかバカっ!!先輩のその獣並みの嗅覚であたしの匂いでも追ってきなさいよっ!」

ムカついて意地悪を言ってやった。

『ひ、日向落ち着いて…』

先輩がそういった次の瞬間、

『ねぇ廉くぅん…早く続きしましょう?』

女の人の色っぽい声が聞こえてきた。

は?



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