スキ*キライ【1】





「もしもし」

『………』

あれ…誰の声もしないんだけど。

……考えたくはないがいたずら電話?

「もしもーし?」

もう一度そういうと思いもよらぬ声が聞こえてきた。

『……ぁ…先輩』

へ、?

その声の主に気がつくまでそう時間はかからなかった。

「え…ひ、なたっ!?」

ぁ…はっ!?えっ!?

勘違い?!と思うけど
確かにこれは日向の声。

オレが間違うはずがない。

「なんで…」

『先輩……どこにいんの!?』

「ひっ…」

え!?なんか…怒ってる…?

『どこですか!?』

「えぇ、とそれは……」

い、言えない!!

ここで言ってしまったら
やっとこさで積み上げてきた好感度が
全部パーになってしまううぅ!!

うあぁああぁあ!!オレにはそんなことできない!
ごめん日向ぁー!!




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