スキ*キライ【1】
*2*
バカと天才は紙一重
廉side
「ひな「ファック」
「ひ「ファック!」
「ぉぃ、廉…何やらかしたのお前」
「えぇ、それは「ファック!!」
「(笑)お前しゃべるなってことじゃね?」
「うぅ…「ファック!!!」
オレは嘆きも許されないのか!!
昨日までのちょっといい雰囲気から逆転。
最後、日向がなに言ったのか聞き取れなかったオレが悪いのか。
翌日の今日、迎えに行くと
おはようすらも返してくれないという
なんとも理不尽な無視が始まった。
しかも、一言オレがしゃべればファック!!
えぇー、。
終いには朝日にも笑われるし。
オレはどうすりゃいいんだよー!?
「日向ちゃーん!こっち向いて~!」
「今日もめちゃくちゃかわいいね~!!」
学校に近づくにつれ聞こえてくる日向コール。
ほんとモテんなぁ。はぁ。
声をかけてくる男子生徒には笑顔で一礼を返す日向。
オレってとことん嫌われてんな。
い、ぃや!違う!嫌われてはない!
だって昨日日向は
キライじゃないって言ってくれた!
よ、よし!めげずにもう一度話しかけてみよう!
「ひ「ファック!!!!」
ヒィッ!!
き、嫌われて…ないんだよね?オレ…。