スキ*キライ【1】
昼休みがやってきた。
あたしはちょっと恥ずかしかったけど
今までのことを岬とヒメに
きちんと全て話してみた。
「なんじゃそりゃぁぁあ!?」
発狂する岬。
「今まで聞いてた話とまた違う風に聞こえる…」
頭がまだついていってない様子のヒメ。
そんなに違うかな!?
「あんた、そこまで気持ち固まっててよくも今まで言わなかったわね!!」
「だ、だってだって、、あたしにも意地ってもんがあって…」
「だってじゃなーい!」
「まあまあ、岬ちゃん。ちゃんと聞こうよ。ね??」
ヒメがなだめると黙って聞く体制をとった岬姉やん。
「あ、あのね、こうして話すとさ、先輩への気持ちを認めちゃってるみたいですごく恥ずかしくて、なんか悔しくて、それが理由で言えなかったっていうのが大きいんだけど………ほんとごめん、何言っても言い訳にしかならない。本当は今でもまだ認めたくないというか認める気ないし、あたしがあたしの気持ちについていけてないんだよ」
「ふぅん…」
岬がなるほどねぇ、と頷くなか、
ヒメは一番触れられたくないことに触れてきた。
「それにしても…日向ちゃん、告白しようと努力したんでしょう?すごいよ!」
「んなっ!?」
プシューっと煙が出そうになるほど
顔が熱くなった。
「て、てか!ごめん、ヒメも先輩のこと気になってたんだよね…」
ヒメの気持ちも考えないでまたあたしは…。
そう思ってると
「あー、あれはね。なんかちょっと誤解されてるみたいなんだけど……私のはただの憧れだよ」
え、。
「えええええ!?」
「あ、憧れ!?あの葉山に!?!?」
さらっとそう言われて驚いたのは
岬も同じだった。
憧れる要素なんて一つも見つからないのに!?!?