スキ*キライ【1】







「信じられない!!信じないよ!?あたし」

「私の情報は確かよ。疑うの?」

そう、岬の情報はいつも嘘はない。

てことは、ほんとにほんとにほんとに

……本当なの!?

「えええーーーっ!!」

「あ!そうだそうだ!日向!」

「な、なに!?」

こ、今度はなによぉ〜。

「もうすぐテストだし、いい機会だから勉強教えてもらえば〜?」

「はあ!?」

「いいね!それ!うん、いいと思うよ!!」

ヒメまでそんなこと言って…。

「嫌だよ!?あたし絶対嫌!」

「いいのかなぁ〜、中学の時も後ろから数えたほうがダントツ近い順位だったじゃん??」

「うっ」

「そ、そうなんだ日向ちゃん…」

そんな人を哀れむような目で見ないでくださいヒメ様。

「あ!あたしヒメに教えてもらう!絶対賢いでしょ!ヒメ!」

先輩から逃げたいがために
フル回転させた頭は
ひとつのいい方法へたどり着いた。

「だ〜め!ヒメには私が教えてもらうんだから」

「へ!?」

「え!ずるくない!?あたしもいれてよ!」

「無理!マンツーマン希望なので」

「わ、私は別にどちらでもいいけど…」

「ヒメ!あたしを選ぶよね!?」

「ヒメ……あなたのアレやソレ。私は知ってるのよ…うふふ」

「なっ!?」

脅しじゃんそれ!!

「ご!ごごごめんっ!!日向ちゃん!!私は岬ちゃんとマンツーマンでお勉強しますっっ!!!」

うぐっ…。
まぁ岬相手じゃそうなるよねぇ(泣)





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