スキ*キライ【1】





翌日。

「ごめん日向、今日も…」

翌々日。

「ほんっとごめん!!」

「はあ!?」

流石になんで!?ってなってしまった。

「先輩、放課後いったいなにしてるんですか!?」

気になって気になって仕方なかったことを
兄ちゃんがいるにも関わらず
とうとう聞いてしまった。

「それが……勉強教えてて」

「あー……ね」

思わず納得。
で、でもテストのたびこんなだったら
黙っちゃいられないんですけど!?

「日向知ってんの?」

「まぁ、一応」

先輩が学年首席だって話でしょ?

「そっかぁ〜♪」

やけに嬉しそうな先輩を変に思ったが
あたしは完全に無視してやった。

「ぁ、あの」

あたしは勉強を教えてるって聞いて
もう一つ気になることができていた。

「ん〜?」

「じょ、」

「??じょ?」

何が言いたいのかちんぷんかんぷんな先輩。

あたしは思い切って口を開いた。

「じょ、女子…ですか?」

「?なにが」

「その、、教えてるひと…」

男子来い男子来い男子来い!
そんなちっちゃな願い事は叶わずに

「同じクラスの女の子だよ」

そう言われた。

「!!じゃ、じゃあ先輩はその女の子の二人きりでいつも放課後に…?」

「うん」

サーっと青ざめるあたしを
黙って見てたアホ兄貴がクスッと笑った。
笑やがった!!!

「どうした?日向」

「顔が青白いけど具合悪い?」

「違うから!気にしないでください!」

どどど、どうしよう!?
女の子と二人きりなんて!!
先輩が狙われるなんてことはないと思うけど!
万が一…万が一狙われてたら…、。

うぁああああっ!!
あたしはどうしたら!?!?




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