スキ*キライ【1】
恋する乙女の暴走
「日向どうして…」
「いゃっ、あの、その、これは…」
佐野先輩のせいで!、
そう言おうにもあたしを押した当本人は
顔を出さずに帰ってしまった。
「ご、ごめんなさいっ、邪魔するつもりでは…っ!あ、あたし帰ります!」
そそくさと出て行こうとすると
「待って」
慌てて追いかけた先輩が
あたしの腕を掴んだ。
「せっかくだし、日向も一緒に勉強しない?」
「えっ」
えええ!?!?
なんで!?
女の子だってほら!
驚いた顔してるよ!?
「だめかな、佐藤」
「あっ、うん。いいよ」
いや!確実に嫌そうだよ!!
先輩気づいてあげて!
「ほら、佐藤の許可も出たし」
えっ、。
ええっ!?
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「で、これがこっちに当てはまるわけ」
「あー!なるほど!葉山ありがとっ」
な、なんでなんでなんで?
どうしてこうなった??
数学の教科書とルーズリーフを広げて
シャーペンを握りしめてるあたし。
「あ、日向わかんないとこある?あるならどんどん聞いてよ」
じゃあなんでこうなったのか、
教えてよ!!先輩のバカ!!