スキ*キライ【1】
廉said
「葉山〜、ありがとうね四日間!」
「う、うん」
日向…大丈夫かな。
佐藤に何を言われても
頭に入ってこない。
あー、だめだ!
「オレやっぱり日向が心配だ!佐藤、タク呼ぶからそれで帰ってくれない?」
「嫌だよ、なんで?あたし優先じゃないの?勉強教えてって言ってたのはあたしで日向ちゃんは突然入ってきただけじゃん」
「そうなんだけど…」
佐藤ならわかってくれると思ったんだが
なんて言えば理解してくれるだろう。
「今日で最後なんだし、いいでしょ」
「うーん…でもごめん!!やっぱりオレ日向がスキだから心配なんだよ」
オレの言い方が悪かったのか
佐藤は怒ったような顔をして言った。
「なんで!?なんであんな子がいいの!?」
「え、」
「あたしは葉山がスキなの!スキなんだよ!?」
「ええっ!?」
え!?スキ!?
佐藤が!?オレを!?
はっ!?ええ!?
佐藤は怒りに任せて言った言葉に
ハッとして赤くなった。
「えぇっと…」
告白なんて生まれて初めてかもしれない。
「ご、ごめん!こんな告白にするつもりはなかったの!葉山があんまりにも日向日向って言うからむかついて」
「いやいや、オレもごめん…。全然、知らなくて」
佐藤の緊張がオレにまで伝わってきた。
やば、やばいって、!
さすがにドキドキしてきた。