スキ*キライ【1】
「じゃあ俺は一人、部屋にこもって勉強するんで」
「え!?兄ちゃんここにいてよ!」
先輩と二人なんて……っ!
ぶるっと身震いするあたしをよそに
「俺は一人がいいの。じゃあな」
ウチのくそ兄貴は自分の部屋に入っていった。
残ったあたしと先輩はリビングにあるテーブルで勉強することに。
「日向の部屋が良かったなぁ」
「だぁれが入らせるもんですか」
先輩と二人っていうだけでも
用心しなきゃなんないのに
部屋なんていったらなにされるか
知ったこっちゃないわ!
先輩は危ない人です!ほんとに!
絶対あたしの部屋にいれてあげないもんねーっ!
「あ、飲み物入れますね」
「おぉ、ありがとう」
あたしは100%のオレンジジュースを入れてきた。
「あっ、100%!好きなんだよなあオレ」
「そうなんですか、良かったです」
どうやら先輩は100%のフルーツジュースが好きらしい。
確かに美味しいけど、
やっぱ一番は緑茶よね〜♡
ってそんなことどうでもいいやいっ!
今は勉強勉強っと!!