スキ*キライ【1】
「あっ、すいませ〜ん!注文いいですか〜??」
なによ〜、こっちは真剣だってのに〜。
「私、苺パフェ」
「私はチョコかなぁ〜!これひとつ」
どーせあたしはなにも知らないわよ!
でも性格とかそういうのは
あたしだってよく知ってるもん。
「おい、日向。あんたなにするの?
まぁ抹茶パフェだろうけど」
「あっ、うん。抹茶!」
いかんいかん。
考えすぎて注文忘れそうだった。
「で?なんだっけ。日向は葉山の何を知ってるかだっけ?」
注文が終わって岬がもう一度聞いてきた。
「やさ、優しいとこ、とか…」
「(笑)まぁいいわ。私が知ってるのは基本学歴とかそんなものよ?教えてほしい?」
超上からな口調と顔に
「言わないんじゃなかったの」
ボソッと呟くと
「はぁー?じゃあいいわよ絶対教えない」
どうやら地獄耳の岬には
聞こえていたらしい。
「うわぁぁあっ、ごめんなさいごめんなさい!」
岬さまぁあ!