スキ*キライ【1】
「ねぇ、岬」
「ん?」
食堂についてカレーを食べてる岬に話しかける。
「さっきの眼鏡女子、うちの委員長だよね」
「あーうん、そだね」
「いつもなにかと頑張ってるんだよなぁ、あの子」
窓拭いてたり、プリント運んだり…。
他にもなにかと。
「へぇ…よく知ってるね。つーかなんでオカズぶちまけられたのに許したのかわからん」
「え?岬なら許さなかった?」
お弁当くらい別にいいじゃん。
すると…
「日向のおかずやたらとうまいのにもったいない!!!」
「い…!?」
殺気だってるよ!
あ、そうだ…。
食べ物に関して岬は恐ろしいんだった。
「ま、また作るよ!」
「本当?」
怖くてコクコク頷くあたし。
そんなこんなで岬と仲良くお昼を過ごしていると、
「あ、日向ー!」
またあの聞き覚えのある声が。
「先輩…!」