スキ*キライ【1】
~放課後~
「じゃあね〜」
岬とバイバイしてあたしも教室を出た。
先輩が来る前に帰っちゃお。
そう思って廊下を歩いてると
ガンッ!
女子トイレの方から物音がした。
え、なになに…?
気になって女子トイレを覗く。
そこにいたのは、校内で有名なヤンキーぽいギャル達だった。
…なにしてんだろ。
「ぁ…」
委員長っ!!
な、なんであの子囲まれてんの!?
もしかしてリンチ!?
「濡れたじゃん!どうしてくれんだよ!?」
「謝れよ!!」
どうやらお得意のドジをしちゃったみたいだ。
あっちゃぁ。
「ごめっ…」
必死に謝る委員長。
「あんたも同じ目に合わしてあげる~♪」
リーダーぽい子そういった次の瞬間!
バッシャーン!!
「つめたっ…!」
は!?なにしてんの!?
あいつ…バケツの水かけやがった…!!
「最低…」
「あ?誰かいんの?」
やばっ…ばれた!
まぁ助けにいくつもりだったしいいけど。
「謝ってるんだし、もうやめてあげなよ」
バッと出ていくと
「あ、こいつ知ってる!3組の美少女!」
なんか誉められたぁ~♪
美少女?いい響きっすなぁ♪
「あたしこいつに彼氏取られたんだけど!」
え(笑)
「はぁ?まじ?んじゃついでにこいつもしめとくー?」
げっ…。
嫌な方向に進む展開に苦笑いした。