スキ*キライ【1】
「人の男取るなんてサイッテー!」
「はぁ?取ってないし!あんたの男が勝手にあたしのこと好きになったりしたんでしょ!」
「あぁ!?」
近寄ってくる達の悪いギャル一向。
「な、なによ」
「お前、やっぱ気にくわないから始末するわ」
完璧に怒りの矛先があたしの方に向いた。
「いっ!」
思いっ切り髪の毛を捕まれ
一番奥の壁にいた委員長の隣に連れていかれた。
「だ…大丈夫…?」
委員長が言う。
「この状況、大丈夫じゃないでしょ…」
正直焦る…。
まじでやばい状況。
「あんたも水かけてあげるね」
ニヤッと嫌な笑みを浮かべるギャル。
水くらい平気だ。
「雑巾入りの特別だからうれしいでしょ?」
え…!?
呆気に取られてるうちにかけられてしまった。
「けほっ…」
きた、ない…。
あたし達二人してびしょびしょだ…。
「いい気見」
むかつく。
「あんたもやってやろうか」
気づいたらそう言ってた。