スキ*キライ【1】
「ぐはっ…」
現実はそうもうまくいかないか……。
痛みで意識が飛びそうで
あーもうダメかも…。
そう思ったそんな時、
「日向っ!!」
やっと女子トイレに乗り込んできた先輩。
遅いよ、馬鹿野郎…。
「お前ら…なにしてんの…」
………あ、れ?珍しく先輩怒ってる?
「げっ…」
固まるギャル一向。
カシャ
「証拠は撮った。お前ら全員処分な」
怖い顔した先輩にビビったギャル達は
その場から逃げ出した。
「そ、それ消してくれる?」
わーリーダーだけは逃げてない。
すごーい。
「無理」
「あんたも同じ目にあいたいの!?」
「お前一人でなにができるの?」
先輩が冷たく言い放つと
「…っ……」
悔しがりながらリーダーはこの場から去っていった。