スキ*キライ【1】
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「げっ…」
予想はついてたけどこれほどブカブカだとは…。
あたしと先輩30センチくらい身長差あるもんね。
「あ、あの…」
「ん?」
誰もいない教室で着替えをしてるあたしと委員長。
もう外も暗くなってるし…。
「今日はごめんね…」
「いいよ。あたしが勝手に入っていっただけだし」
「……ありがとう」
え…?
「私…あの時、七瀬さんに助けられてなかったら今頃どうなってたんだろう…」
小刻みに震える委員長。
「少し怖かったから…だから七瀬さん、助けてくれてありがとう…」
この子は心が綺麗なんだろうな…。
なんとなくだけどわかる。
「あたし、知ってるよ。委員長がいつもみんなのために一生懸命なの」
「え…」
「委員長のおかげでクラス楽しいよ!」
「ほ、ほんとに?」
「うん、ほんとだよ!ねー委員長、あたしと友達になろうよー!」