スキ*キライ【1】
ぁぁあぁ…、もうしらない!
こうなったら寝たふりだ!
あたしは再びベットに横になって目をつぶった。
ドアの向こうから誰かが階段を上がってくる音がする。
コンコン
きたきた!
ガチャ…
「日向、お友達が二人お見舞いにきてくれたわよ~」
友達…?
二人って…?
「あれ?さっきまで起きてたんだけど…おかしいな~」
「いいですよ、私たちもすぐ帰るんで」
この声…岬!
「ごめんね」
「あ、あの…日向ちゃんにこれ…」
それに…桜子!?
あたしはガバッと起き上がった。
「日向!?」
「やっぱり寝たふりか…」
全てをわかってるような目をして岬は言った。
「日向ちゃん…!お、おはよう?」
「あんた、私たちを葉山と間違わないでよね」
やっぱり岬はわかってた。
「ご、ごめん…。桜子おはよう」
「日向、桜子ちゃんだっけ?アイスくれたよ!しかも日向の大好きな抹茶!」
「なっ!?」
抹茶!?