スキ*キライ【1】
「ヒメ、先輩に惚れたの!?」
あたしの直感。
あたしがそう言うともっと真っ赤にして
「ち、違うよ!!」
反論をした。
「あれ…違うのか」
なぁんだー。
まぁあのうっとうしい先輩だし?
んな訳ないよね~。
あーなんか安心っ。
ん?なんで安心?
あたしが疑問に思ってると
「で、でも…違う…くないかも…」
「え?」
じゃあスキってこと!?
なにそれなにそれなにそれ…。
なんだろうか。
聞いた瞬間…若干モヤッとしたこの気持ち。
「あ…、あ、でもでも!先輩は日向ちゃん一筋だし…!大丈夫だよ!!」
大丈夫?なにが?
励まされてるの?あたし。
「ど、どうしたの?いいじゃん、先輩!あたし応援するよ!!」
少しの動揺と焦り…。
またモヤッとした。
そんなあたしの様子を見てた岬は
小さなため息をついていた。