スキ*キライ【1】






「ノックくらいしたらどうなんです………ってどうしたんですか!その傷っ」

先輩方を見て驚いた。

佐野先輩はまだしも
先輩、すごく怪我してんじゃん!

「こいつのせいで猫が襲い掛かって来たんだよ」

「なっ!?佐野が押すから猫の尻尾踏んじゃったんだろ!しかもオレを盾にするなんて酷いだろ!!」

「うっせぇな!俺の綺麗な顔に傷でもいったらどうしてくれんだよ!!」

あ、だから佐野先輩には傷がないのか…。

可哀相な先輩。

「は、葉山先輩…」

「君、昨日の!あ、昨日の奴らみんな停学にしたから安心してね」

先輩はヒメに笑顔見せる。

…面白くない。

「あ、ありがとうございます…。それより腕…」

あ、血出てる…。

「はぁ…救急箱持ってきますね」

あたしはそう言って立ち上がった。





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