スキ*キライ【1】
まぁどっちにしろ、あたしは自分のことを
あまり人に話さないから
二人ともたいして答えれないと思うけど…。
「それでは、第一問!」
母さんがそういってゴクッ…と唾を飲む先輩方。
気合い入ってんな~。
「ズバリ、日向の身長は何センチでしょーう!?」
………案外普通の問題で安心した(笑)
これなら何となくでも当たるんじゃないかな?
身長がコンプレックスなあたしには
ちょっと複雑だけど…。
「はい!はーい!」
「はい、康太君」
佐野先輩が当てられ口を開く。
「150センチ!」
自信満々で言った佐野先輩。
150…センチ…。
「ブッブー!」
そう言ったのはお母さんじゃなく
まさかの先輩…。
え、は??
「答えは145センチだよ」
ギクッ…!
そうだろ?と言われあたしは眉を寄せた。
ちょまて、あたし教えたことあったっけ!?
いや、ないって!なぜ知っている…。
「まじで!?」
「ちっちぇな、お前」
佐野先輩すんごいウザいです。