スキ*キライ【1】
日向side
♪〜♪♪…
あたしの部屋に携帯の着メロが流れた。
きっと佐野先輩だ。
ちょうどお風呂から上がったあたしは携帯を見た。
ディスプレイに映ったのはやっぱり佐野先輩の名前だった。
「はい、もしもし」
『もしもし?俺だけど。電話遅くなってごめんな』
「いえ、ちょうどお風呂から上がったとこでしたから」
『そうか…。寝てたらどうしようかと思った』
あははと笑う佐野先輩。
「まだ寝ませんよー」
それに、佐野先輩から電話来るのに
寝てたらだめでしょ。
「っと、それより用件どうぞ!!」
『あ、ぁあ…そうだな』
やっと本題に入りそうだ。