男嫌いのプリンセス
「みりい、うれしそうじゃん」
ふと後ろから声が聞こえてきて、振り向くと、海都と晴紀くんが屋上に入ってきた所だった
「うん。唐揚げ入ってたから」
「そっか。よかったな」
海都は優しく笑うと、私の隣に腰を下ろした
晴紀くんは優衣の隣に座ると、パンの袋を開けた
あ、そうだ
「海都、海都のクラスは何の出し物やるの?」
すると海都は、困ったように
「あー…」
と、言葉を濁らせた
なんだろう?
そんなに言いずらい出し物なのかな?
「くくくっ…」
ん?
「晴紀くん?なんで笑ってるの?」
「い、いや…ちょっとね…くくっ…」
なんだなんだ?