男嫌いのプリンセス



歩いて1分もかかんねぇんだから、直接来りゃいいのに




そう思っているうちに教室についた



教室のドアを開けて中に入る




「どうした?」


「あ!来た来た!高原、何とかして!」




は?



「みりいが泣き止まないの!」



見ると、机に伏して泣いているみりいの姿があった



「あー…何があった?」

「たいした事じゃないのよ。問題が解けなくて泣いてるの。」




問題?


それだけか?



そう思ったけど、とりあえず泣き止ませる事にした




「みりい。ほら、泣き止め」


「か、海都ぉー」




あーあ、顔ぐちゃぐちゃじゃん



「わ、私…分かんなくてっ…優衣に聞いても分かんなくてっ…それでっ」


「分かった分かった、俺が教えてやるから」


「ほ、ホント?」


「ん。だからほら、泣き止め」


「うん!」




よし、泣き止んだ




「さすがねー、高原」

「ホントに泣き止んじゃったよ」




感心してる場合か




< 136 / 285 >

この作品をシェア

pagetop