男嫌いのプリンセス



「この問題…」



渡された問題集の問題を見ると、数学の問題だった




……晴紀にさっき教えた問題と一緒なんだけど



まぁいいや




「これだな?ここはこの公式を使って……」




俺はみりいが分かるまで丁寧に教えた




「………できた!」


「ん。頑張ったじゃん」




嬉しそうに笑顔を見せるみりいの頭を撫でた



「海都、なんでこんなに教えるの上手なの?」


「別に上手くねぇよ。普通に教えただけ」




みりいは、そうなの?、と言って、また問題集とにらめっこ





「ねぇ、高原。テストまで勉強教えてくれない?」


「…は?」


「いいねー!海都、俺にも!」



はぁー!?



俺勉強出来ねぇじゃん



「どうせお前一位なんだから、いいだろ?」



簡単に言ってくれるじゃねぇか




「あのなー…「海都…」



俺の言葉を遮ったのは、みりいで



「海都…私にも、教えてくれる?」




…………………




「分かったよ…」




ちくしょー




惚れた弱みってやつか!?




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