男嫌いのプリンセス



それから2日が経って、今日はバレンタイン



つまり、本番



ケーキを渡すのは放課後



上手くいくといいけど…




緊張して、授業中先生の話なんて全く耳に入ってこなかった



そして、ついに放課後




「……よしっ」



気合いを入れて、海都の教室に向かう




「海都……!」




海都の教室を覗くと



海都が机で腕を枕にして寝ていた



疲れてるのかな




私は起こさないように近づき、寝ている海都の顔を覗きこんだ




「…可愛い」



海都の頬に手を伸ばした、その時




グイッ



っと、私の手を掴まれ、引き寄せられた




「イタズラ禁止」



目の前には、口角をくいっとあげて笑う海都がいて




か、カッコいい!!





「みりいちゃん、何しようとしてたのかな?」


「な、何もっ…何もしてないよっ」


「へぇ~」




顔っ、顔が近すぎるよぉっ!!////




後五センチ位で唇が重なりそうな程




顔を合わせていられなくて、思わず下を向いた




もう限界っ…




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