男嫌いのプリンセス
「海都…」
私の呼び掛けに、海都は顔をあげた
「どした?」
「あのっ……その…」
どうしよう
いざとなると、緊張して言葉が出てこないよ
「みりい?」
早く
早く言わなきゃ
海都が心配しちゃう
「あ、あのね?笑わないで聞いて欲しいの…」
「…?…分かった」
海都が不思議そうに頷く
それを確認した私は、ひとつ深呼吸をした
そして
「海都、私……私、海都が好き…です…/////」
聞こえるか聞こえないかくらいの声で告白した