男嫌いのプリンセス
みりいはというと
「か、海都…」
隣に座るみりいは、俺の腕にしがみついたまま離れない
「お、男がいっぱいいるよー…」
「お前さ、こういうパーティーには慣れてんじゃねぇの?」
財閥の令嬢だぞ?
パーティーなんか沢山やってんだろ
「だって、いつも私、会場の裏に隠れてたんだもん…」
隠れてたのかよ…
「みりい様、お久しぶりですなぁ」
「ひぃっ…」
突然声をかけてきたおじさんにビックリしたのか、みりいは俺の後ろに隠れた
「みりい様?」
あーあ、このじいさん戸惑ってんじゃん