男嫌いのプリンセス
「二人とも、皆さんに挨拶しないと」
おばさんがワイングラスを手にこっちに向かってきた
「挨拶?」
「そう。壇上で話すの。婚約しましたーって」
ん?
ちょっと待てよ?
今かなり違和感な言葉が聞こえたような…
「婚約って…」
「ん?うん。もういいでしょ?私もその方がみりいの婚約相手とかに悩まないし。っていうか、みりいが海都くんじゃないと嫌だと思うしね」
おばさんはみりいに“ね?”と問いかけると、みりいはコクンと頷いた