男嫌いのプリンセス
「どした?」
海都が不思議そうに私の顔を覗く
い、言えないっ…
見られたくなかったなんてっ
「みりい?」
「っ…」
どうしよう、これじゃシカトだ
「みりい、顔あげろ」
「え?」
顔をあげたと同時に降ってきた海都の唇
「んっ…」
「……みりい、言ってみろよ」
そう言って意地悪そうに口角をクッとあげて笑う海都に瞬殺された
気づいたら、口が勝手に動いてた
「こんなにカッコいい海都、見られたくなかったからっ/////」
「へぇ……みりいのくせに独占欲?」
「なっ…!!なによ、くせにって!!」
「嘘だっつの。でも、パーティー行ったらこれと比べ物にならないくらい人がいるけど?」
……………
そうだったーっ!!
どどどどうしようっ!!?
パーティーなんかに行ったら、女の子に囲まれるっ…
あ、でも
「海都、目立たないように控えてるって言ってたよね」
「まぁな。めんどいし」
なら大丈夫だよね
ホッと息をついた
でも、その安心感は会場に行ったとき、すぐに壊された