男嫌いのプリンセス



「海都…」



みりいが不安そうに俺の手左手を弱々しく握った



「大丈夫だ」



俺はその小さい手を強く握り返した




「では、発表します!勝ったのは…!!」




大丈夫


大丈夫だ




「……美弥様でございます!!」




………は…?




会場が沢山の拍手と喝采で盛り上がる





なんで…?


なんでだよ…?




「なんで、あいつなんだよ…!?」





俺の頭の中は混乱していた




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