男嫌いのプリンセス



明らかに、お客が喜んでたのはみりいのレストランだった



なのに、なんで…!!




何かの間違いだ




「か、海…都ぉ……ひくっ…」




隣でみりいが泣いている



きっとみりいも混乱してるんだ



「みりい、大丈夫だから。俺はみりいから離れねぇよ」



みりいを強く、けれど優しく抱きしめた




壇上ではあの女が鼻高々と笑っている




「海都くん!」



女が俺を呼ぶ



「あなたは、私のものよ」




そう言って、女は口角をくいっとあげて笑った




……っざけんな




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