男嫌いのプリンセス
「……なぁ、ちょっといいか?」
声をかけると、女性はこちらを向いた
その瞬間、二人は顔を青くさせる
「今の話、詳しく聞かせてもらえますか?」
にっこりと笑いかけた俺に、二人の女性は、ゆっくりと頷いた
――――――――――……
「……なるほどね」
話を聞き終えた俺は、怒りで爆発しそうだった
この二人には、俺の姿は冷静にみえてるだろうけど
「…辛かったですね。でも大丈夫です……俺があの女を潰すから」
「潰すって…あなた、あの人はっ…」
「関係ない。金持ちだか偉い人だか知らねぇが、人としてやっていい事と悪い事がある…俺はあの女を許さない」
この二人は被害者だ
あの女に、巻き込まれたんだ