男嫌いのプリンセス



「海都、くん…?」



海都を見ると、今まで見たことのないくらい怖い顔で美弥さんを見ていた



「勘違いすんな。俺は最初からてめぇのもんになるつもりなんてねぇよ」


「え…?」



海都…?



「お前が望むようにしてやっただけだ。…お前を最高の形で潰すためにな」



潰す…?

潰すって…



「海都、どういうこと?」



海都の服の袖を揺すりながら聞くと、海都はゆっくりと真実を話始めた



「この女は、勝負の時の客の中に、自分を支持するように仕掛けてたんだ」



「!!」




美弥さんの顔が青ざめていく



「この女は最低だ。もし自分を支持しなかったら、家族を潰してやるって、脅しをしてた……金の力でな」



!!?



会場が一気にざわめく




「美弥さん!それは一体どういうことなんでしょうか!?」


「美弥さーん!教えて下さーいっ」




マスコミの人達が、美弥さんに次々と質問をする



< 260 / 285 >

この作品をシェア

pagetop