男嫌いのプリンセス
「海都、くん…?」
海都を見ると、今まで見たことのないくらい怖い顔で美弥さんを見ていた
「勘違いすんな。俺は最初からてめぇのもんになるつもりなんてねぇよ」
「え…?」
海都…?
「お前が望むようにしてやっただけだ。…お前を最高の形で潰すためにな」
潰す…?
潰すって…
「海都、どういうこと?」
海都の服の袖を揺すりながら聞くと、海都はゆっくりと真実を話始めた
「この女は、勝負の時の客の中に、自分を支持するように仕掛けてたんだ」
「!!」
美弥さんの顔が青ざめていく
「この女は最低だ。もし自分を支持しなかったら、家族を潰してやるって、脅しをしてた……金の力でな」
!!?
会場が一気にざわめく
「美弥さん!それは一体どういうことなんでしょうか!?」
「美弥さーん!教えて下さーいっ」
マスコミの人達が、美弥さんに次々と質問をする