男嫌いのプリンセス
「っ!!な、何を言ってるの!?私が…私がそんなことするはずが…大体、証拠もないのにデタラメな……」
「証拠ならあるぞ」
海都はそう言って、会場のドアに向かって呼び掛けた
「入ってきてくれ」
海都の言葉に、二人の女性が会場に入ってきた
あれ?あのお客様って、確か作り方を写真に撮ってた…
女性ははっきりとした声で
「私、美弥さんに脅されてました。言うこと聞かなければ、家を潰してやるからなって!」
「私もです。私は、投票を気づかれないように、交換してこいと…」
投票を、交換?
ってことは
「それって、ホントは私が勝ってたってこと、」
「はい。そうです。ダントツでした。…すみません、みりいさん……本当にっ…」
女性は涙を流しながら、私に謝罪した