男嫌いのプリンセス
「つか、みりいが乱入してきたから、俺の計画が台無しになったんだけど、どうしてくれんの?」
け、計画…?
「ホントは、あの女の望んだ通りの婚約者を演じて、あの女のが調子にのり始めた頃に、俺がホントのこと暴露しようと思ってたんだ」
うそっ……
だから、あんなに優しくしてたの?
「わ、私っ、ホントに海都が美弥さんのとこに行っちゃったのかと思って…」
思い出すだけで、涙が出てくるよ
「ごめん、不安にさせたな」
海都が私を抱きしめてくれる
その海都の胸に、私は迷うことなく自然と身体を預けていた