男嫌いのプリンセス
するとおばさんが、みりいをたしなめるように話した
「みりい、ボディーガードをやめるだけであって、一緒にいられるのは変わらないのよ?」
「…へ?」
おばさんはおじさんに、
あなたの言い方が悪いのよ
と言った
おばさんは優しい笑みを浮かべて話す
「あのね?海都くんには、高校を卒業したらこの会社を継いでもらおうと思ってるの」
……えーと、今のは俺の聞き間違え?
「継ぐ?この、吉野財閥をですか?」
「そう」
聞き間違えじゃなかったか…
つか、いずれそうなるのは分かってたけど、早すぎじゃね?
「おじさん、まだピチピチじゃないですか」
「うん。おじさんが取締役会長になって、海都くんが社長になるんだ。」
だから俺に社長の仕事を叩き込んでたのか
…待てよ?
「会長ってまだ元気ですよね?」
会長=みりいの祖父
三回ほど会った事がある
スゴくパワフルで明るい人だった
「うちのじいさんは、早く引退して遊びたいらしい。この件はじいさんからの命令なんだよ」
会長から!?
そりゃ断れねぇわ