男嫌いのプリンセス
「……分かりました。頑張ります」
やるからには、とことんやってやる
「海都くんの効率の良さはずば抜けてるからなぁ~。安心して任せられるよ。困ったら、おじさんに相談しなさい」
俺が、財閥の社長か…
全然想像してなかったな
「ところで海都くん。みりいの男嫌いは治ったかな?」
「えーと…」
みりいを見ると、顔を全力で横に振っていた
それはつまり、否定を意味する訳で
それを見たおじさんが、焦ったように言った
「え?治ってなかったのかい?てっきり治ったのかと思って……」
おじさんがそこまで言ったとき、レストランの扉が、バンッと開いて
入ってきたのは
「来てやったぞ!!」
一人の男
んー?
どっかで見たことあるような…
その男を見た瞬間、みりいが怯えたように俺にくっついた
「みりい?」
みりいはうつ向いたまま顔を上げない
男がこっちに近づいてきて、俺の前で泊まった
「久しぶりだな。高原 海都!!」
…なんか俺、睨まれてね?
てか
「お前、誰だっけ?」
全く記憶にないんだけど