男嫌いのプリンセス



「……悪ぃけど、俺、こいつのボディーガードだから。遊んでる暇ねぇの」



海都はそう言って、私の腕を掴むと教室から連れ出した




連れてこられたのは、階段の下



そっと私の腕から手を離すと、そのまま私の頭に手をおいた



「大丈夫か?」


「うん、ありがとう!」




って……


今までよく見てなかったけど



「海都、カッコいい!!」



黒のスーツにワックスでいじくった髪


わざとはだけさせたワイシャツ

そこからキラリと光る十字架のネックレス



ヤバイ…!!



本物のホストみたい!!




一人で勝手にはしゃいでいると、海都がじっと私を見ていた


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