男嫌いのプリンセス



聞こえてきたのは、海都くんの声じゃなくて




そっと目を開けると




「俺にケンカ売る気?たいした根性だな」



男の子の腕を、いとも簡単に捩曲げ、押さえ付ける、海都くんがいた




「二度とコイツに近づくな」


「わ、分かったよ、分かったから!!」




海都くんが腕を離すと、一目散に逃げて行った





た、助かった…





「大丈夫か?」


「うん……ありがと…」



海都くんが来てくれかったら、どうなってたか…




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