男嫌いのプリンセス
「みりいのせいじゃねぇから。早く泣き止め」
「うんー…ぐしっ…」
俺はみりいにティッシュを渡す
「…すごいなぁ…」
「?」
すごい?
「何が、ですか?」
「いやね、みりいが男の子に、そんなに近づかれても平気になったんだなって」
おじさんは嬉しそうに笑う
「いや、でもおじさん」
「ん?」
俺がみりいの顔に手を近づけると
「っ!!」
ズサァ…
と、みりいは後ずさり
「ほら、まだまだ。俺、一度もみりいに触った事ないですもん」
「あははっ、そうみたいだね」
それはいいんだけど
「おじさん、俺に用があるって…」
「ああ、そうだった。本題に入ろうか」