8月の花嫁
19
彼女は部屋に戻っても 一言も話さなかった
着替える時も シャワーを浴びる時も ベッドに横になる時も
そして あのブーケの花を無造作にコップに挿した時でさえ
私も何をどう話したらいいのかわからなかった
だから言葉もかけられなかった
ただ彼女の様子を遠巻きで見ていた
私はベッドに入っても中々寝付かれずにいた
彼女も何度となく体の向きを変えていた様子がわかる
彼女はまだ寝ていないと感じた
だから
「目が覚めちゃって… 何か飲物を買ってくるね」と声をかけた
「一緒に行こうか」彼女か言った
「ううん ひとりで大丈夫」
「さっきは…」彼女が言いかけた
「何?」
「ありがとうね」
彼女がジェスチャーで私が彼女をかばった真似をした
着替える時も シャワーを浴びる時も ベッドに横になる時も
そして あのブーケの花を無造作にコップに挿した時でさえ
私も何をどう話したらいいのかわからなかった
だから言葉もかけられなかった
ただ彼女の様子を遠巻きで見ていた
私はベッドに入っても中々寝付かれずにいた
彼女も何度となく体の向きを変えていた様子がわかる
彼女はまだ寝ていないと感じた
だから
「目が覚めちゃって… 何か飲物を買ってくるね」と声をかけた
「一緒に行こうか」彼女か言った
「ううん ひとりで大丈夫」
「さっきは…」彼女が言いかけた
「何?」
「ありがとうね」
彼女がジェスチャーで私が彼女をかばった真似をした