8月の花嫁

6

グアム島 
見あげた空は 何処までも続く真っ青な空と ところどころに浮かぶ白い雲
海は果てしなく蒼い 
風は爽やかに私たちの髪を優しく撫でて通り過ぎていく

島に着いた時点ですでに私は酔っ払い

機内での恐怖のあまりにアルコールをつぎからつぎへと飲んでいた
ちょっとでも機体が揺れるものならば 落ちる~と大騒ぎ
その度に
「すいません ワインを下さい」
「お替わり下さい」
「もう一杯 お願いします」と
のにもかかわらず まったく効かなかった

で 

タラップを降り地面に足が着いたとたんに安心したのか 開放感からなのか
アルコールが 私の身体の全身を巡り 気分はもうHigh Tension
散々はしゃいでいつの間にかベッドに横になっていた
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