ゆきんこ
「ああ、そう?んじゃ、気をつけて。」




あまりにもあっさりと……





彼は私に背を向けた。



それがなんだか悔しくて。



「………あの!……ありがとうございました!!」




私は思いっきり叫んでしまった。






「……今度は雪に埋まんないで帰れよー!」





君が振り返った時には…。




あの吹雪はどこにいったやら……、




雲の隙間から溢れだす光が………




君の笑顔を、より一層……




輝かせていた。







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