ゆきんこ




文人は確認するかのように。



一度、私を見て……



私は、ひとつ頷く。







一歩前に踏み出すことは……、






怖くなんかない。











雪踏む音が、重なって……





彼が私に寄り添って。





歩き始める。






ギュッ…
ギュッ……、と………





その想いを噛み締めて。










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