ゆきんこ
時刻表を見つめて。
私は……決心する。
少しでも……、
早い方を!
そう思ったら……、
体が勝手に動いていた。
私のどこにそんな体力があったのだろうと……、
自分でも驚く。
けれども、足が……
前へ前へと向かっていて。
弱虫だった私を否定するくらいに逞しく…私を奮い立たせる。
車通りは少なくて……
街灯の光を頼りに、不安を払拭させる。
「……ぎゃっ!」
ついには……、
足をとられて、
私はものの見事に転んでしまう。
「……いったぁ~……。」
日中の太陽で溶けた雪が…
冷え込む夜には、凍って固くなっていた。
「……もう雪トラブルは…勘弁してよ。」
じんじん痛む膝小僧をバシッと叩いて……。
「…頑張れ…、私!」
道の先を睨みつける。
まだまだ……
大丈夫だ。