ゆきんこ
相模さんの言葉が、私の背中を…押してくれた。


途端に、堰を切ったかのように溢れ出す新野への想いに。
私の胸の鼓動は…次第に大きく、脈をうつ。


新野の顔が…見たい。声が……聞きたい。


そんな衝動が…押し寄せて来て。妙にソワソワしてしまう。



「……?幸、酔っぱらってる?顔赤いよ?」

サークルの先輩方にそうからかわれながらも、席を外すタイミングを…図っていた。





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