ゆきんこ
「…お前さあ、いいの?俺と二人で。」



「…なんで?全然いーに決まってんじゃん。」



「…二人きりって初めてだけど。」



「……そうだっけ?」



…そういえば……


いつもワイワイみんなでカラオケ行ったり、ご飯食べに行ったりはしてたけど…


文人と二人ってなかった…?



「…………?」



う…、
何だか、変な感じ。



チラッと文人の顔を見ると…、


バッチリ目が合う。



「うおっ。こっち見んな、バカ!」



バシっとノートで頭を叩かれる。



けど…、


逸らしたその顔が、ちょっとだけ赤くなっているのに…


気づいてしまった。
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